“平穏死”10の条件

”平穏死”10の条件
兵庫県尼崎市で在宅診療を主とされ、多くの患者さんを在宅で看取られている長尾和宏先生から自書を頂きました。自宅で看取ることへ希望と利点、問題点が非常に分かりやすく書かれておりました。いつかは必ず来る死に対してどういう意識を持つことが必要なのかがよくわかります。ご本人やご家族の満足できる死とはどのようなものかを考えさせられます。お勧めの1冊です。
平穏死とは満足死(納得できる最後)のことです。
わが国では7割の人が自宅での最後を望みながらも最後を病院のベッドの上で迎えられております。病院では命を助けること、長らえることに重きをおいているため、平穏死とは言えない状況になることが多いように思います。しかし、施設や自宅では死に対する備えが不十分であり、最後は病院を頼るのが現実だと思います。国の方針も”病院から在宅へ”であり、自宅での最後が理想ではありますが、なかなか在宅での看取りは進んではおりません。
当院の介護療養病棟は終の棲家にできる介護施設でありながら、病院でもあるために24時間の安心できる医療を受けることができます。”平穏死できる病院”ではないでしょうか。”自宅ではない在宅”として住み慣れたMy roomでご家族と一緒にご満足いただける最後をお迎えすることができるようにと考えております。