2014年

11月20、21日に熊本で慢性期医療学会がありました。
会場が隣の県でもあり、当院からは毎年の委員会活動の成果として5題の演題を発表させていただきました。日ごろ取り組んでいるケアへの改善と工夫を伝え合ういい機会になっております。
gakkai

抑制廃止シンポジウム
1998年に全国に先駆けて当院を含む福岡県内の10病院が抑制廃止福岡宣言を行いました。その宣言は下の通りです。

抑制廃止 福岡宣言(1998.10.30)
『 老人に、自由と誇りと安らぎを 』
① 縛る、抑制をやめる事を決意し、実行する
② 抑制とは何かを考える
③ 継続するために、院内を公開する
④ 抑制を限りなくゼロに近づける
⑤ 抑制廃止運動を、全国に広げていく     

今回全国シンポジウムが福岡市で開かれ、当院の院長とケア部長が講演をしました。当時の理念を振り返って、後戻りすることなく、ケアの質を高め、後進の指導に当たることが重要です。当院は今後とも積極的に抑制廃止活動を続けていきたいと考えております。

敬老の日のお祝いイベントで、ボランティアの方々による銭太鼓がデイサービス内で行われました。炭坑節など懐かしいメロディーと素敵な演技に、利用者の方々も楽しんでいただけたようです。皆様にいつまでもお元気で過ごしていただけるようお祈りしております。
zenidaiko

院内でそうめん流しをおこないました。今回は普段半固形食を食べられている嚥下機能障害のある方も参加できるように、そうめんに工夫をおこなったところ、参加された患者さまからは美味しく食べる事ができたと大好評でした。長期に入院されている患者さまが季節を感じていただけるように、今後も取り組んでいきたいと考えております。
soumen2

高橋流津軽三味線の高橋浩舟先生ほか浩舟会の皆様が演奏会をしてくださいました。素晴らしい演奏会に、参加された患者さまは大変喜んでくださいました。
今回も好評のイベントとなりましたが、療養病棟は病院であるため、介護施設と比べてレクレーションなどの機会が少なく、長期療養をされている入院患者さまへの暮らしのサポートという観点からは、まだ充実しているとはいえません。今後も併設の介護施設やデイケアと協力して、このようなレクレーションを増やしていきたいと考えております。
shamisen

東亜日報の取材で、当院の姉妹病院であるイソン療養病院のスタッフと安全管理についての座談会を行いました。
日本でも韓国でも医療機関や介護施設の火災で患者さまが亡くなる事故が続いていたこともあり、特に防災対策についての話題が主なものとなりました。お互いの国や病院の火災に対する備えや制度について意見交換をし、火災訓練のデモンストレーションも行いました。深夜を想定しての火災訓練でしたが、停電時の対応や夜勤スタッフの配置など細かな質問が多く、お互いに勉強になりました。
kondankai

院内で外部講師を招いて、日本の医療介護制度についての勉強会を行いました。わが国では必要な医療を誰もが受けることができ、安心して老後を過ごせるためにはどのような制度改革が必要かという議論がなされています。少子高齢化社会への対応は当地域でも当病院でも重要な問題です。今後は社会保障制度が大きく変わることが予想されますので、医療、介護に携わる者として勉強していかなければと、全職員が熱心に講義を聴いておりました。この問題は高齢者の方々が安心して暮らせるように、職員が一丸となって取り組むべき課題だと考えております。
seidokenshu

笠松の郷の玄関スペースを利用して、地元の石原祥窯の作品展示をしております。
伊勢神宮にも奉納されたことのある窯元の作品群は、形も色もとても美しいものばかりです。ご興味のある方は、是非窯元様のギャラリーにもお立ち寄りください。当院から車で3分程の場所で、展示即売もされております。
DSC01600

埼玉県の富家病院のご厚意で病院訪問をさせていただきました。理事長の富家隆樹先生は昨年の慢性期医療学会の大会長をされた方で、医療関係団体の役員も多数兼務されており、医療界のリーダーの一人です。
”されたい医療、されたい看護、されたい介護” を病院の理念に掲げて、医療界の手本となるような病院の運営をされています。第3回介護甲子園では最優秀賞に輝かれ、完全な抑制廃止も達成されています。先進的な医療機械も取り入れられて、職員教育に力を入れておられました。頑張っている施設からは私たちも学ぶことが多く、良い刺激になります。良いところは積極的に見習って、今後の病院の改善に取り組んでいきたいと思います。
冨家病院

外来の受付窓口を改装しました。今までは受付カウンターに仕切りがあり、圧迫感や会話が通りにくい等で患者様にはご不便をおかけしていました。仕切りを撤去することで、ストレスのない会話ができるようになりました。また、木枠を設えることで雰囲気も暖かみのあるものになりました。皆さまに少しでも気持ちよくご利用していただけるようになれば幸いに思います。
madoguti