2015年

今年もボランティアグループの方々によるクリスマスコンサートが行われました。
クリスマス気分たっぷりの素敵な演奏に、ご来場いただいた皆様の体も、リズムに合わせて動き出すほどの大盛り上がりでした。冬の寒さも吹きとばすほどの心温まる演奏の数々は、利用者の方への素敵なクリスマスプレゼントになったかと思います♪ありがとうございました。
konsa-to

 釜山大学から十数名が見学に来られました。こちらは当院の様々な取り組みに関心を持っていただいており、毎年来院していただいております。
 今回は食事・排泄・入浴の3大介護の一つでもある食事の嚥下訓練・評価についても詳しくご説明させていただくことになりました。特にソフト食などは関心が高く、海外からの視点で評価をいただけたことで、現在の当院での取り組みに更に自信を持つことができました。
 この貴重な海外交流で情報を交わし、日々進歩する業界の中で常に前を進んでいきたいと思います。
kanoku2
kankoku1

韓国の昌原で行われたアジア慢性期医療学会に参加しました。
慢性期医療の展望、認知症、褥瘡、身体抑制廃止、リハビリテーション、地域包括ケア、栄養、緩和医療、医療経営についてのシンポジウムがありました。当院からはケア部長が身体抑制廃止についてのシンポジストとして参加しました。各国の医療についての問題に活発な意見交換がされました。自分たちの病院だけでなく、国内、そして世界から見た視点で考えることで、新たな気づきがありました。今後の病院運営に生かしていきたいと考えております。
dai4kaiajia

 日本慢性期医療学会に参加してきました。今回で23回目となる本大会は「慢性期治療力を高めよう」のテーマで、急性期からの連携、そして現在重要視されている機能回復から在宅復帰を担う慢性期病院の今後の役割について考える良い場となりました。
 全国から様々な研究発表が行われるなか、当院からも8名が参加し、身体拘束廃止・感染対策の2演題を発表させていただきました。
 会場で知り得た情報を現場で活用し、医療・サービスの向上に努めていきたいと思います。
第23回日本慢性期医療学会

H27年8月18日の14時から15時30分まで、当院デイサービスセンターにて「騙されんばい!悪徳商法」という講演会を行います。講師は消費生活専門相談員の徳原直美氏です。
最近高齢者を狙った詐欺、悪徳商法が横行しております。どなたでも参加できますので、巧妙化する悪徳商法の対策として、お話を聞かれてみてはいかがでしょうか。
病気を治すだけではなく、日ごろからも皆様のお役に立てる病院でありたいと考えております。

今までの外来駐車場は未舗装のために降雨時のぬかるみや地面の凹凸で、患者様の転倒などの心配もありましたが、舗装工事を行ったことで快適・安全にご利用いただけるようになったかと思います。その他にも皆様の利用しやすい病院を目指して環境整備に努めてまいりますので、ご要望等ございましたらお気軽にご相談ください。
chuushajou

 協会長の金先生をはじめ、12病院の代表の方が見学に来られました。
当院は、施設の個室化に多大な貢献をされた外山義先生が設計した全室個室の介護療養病棟があり、本邦の病院では4軒しかない個室ユニットケアを行っています。
 そして介護の質を高める努力を続け、平成10年に全国に先駆けて抑制廃止宣言をしました。これらの取り組みが国内だけでなく韓国からも高く評価されており、韓国でも抑制廃止への取り組みが始まっています。
 これからも日韓協力病院として、お互いに質を高めていきたいと思っております。
CIMG1892

 「終の住処での医療と介護の在り方について」~在宅と病院での終末期医療~というテーマでした。
住み慣れた地域で暮らし続け、最期を迎えられるような施策の一つとして、地域包括ケアという仕組みが整えられてきています。しかし、病院で亡くなる人が8 割を占める現実の中、重度の障害のある高齢者の方々にとって、終の住処として最後までその人らしい暮らしが保障されているかは疑問です。最後まで尊厳ある暮らしが継続できることはだれしもが願うことであり、その先に満足いく看取りがあると考えています。ほとんどの人が終末期の延命を望まず、自然で安らかな最期を希望しているにも関わらず、病院では平穏死が叶えられないことが少なくありません。終末期の見極めは難しく、家族の死生観も様々であるため、終末期の医療は難題ばかりです。本セミナーでは、病院での平穏死が難しい理由を説明し、当院の取り組みを紹介しました。
 当院は長年暮らした自宅に住めなくなり、病院で最期を迎える高齢者に何が必要かを考え、その人らしい暮らしを保証するためにケアの改善に取り組んできました。環境整備の重要性を痛感し、その行きついた先が個室ユニットケアでした。当院の介護療養病棟はすべて個室であり、医療療養病棟36床は個室で残りの20床は2人部屋です。個室ユニットケアを行っている病院は日本に4軒しかありません。
個室ユニットケアは、

① 少人数ケア体制を作り患者や家族と関係を強化できる。
  (馴染みの関係)
② 自分の住まいと思えるような環境を作ることができる。
  (プライベートルーム・暮らしの継続)
③ これまでの生活習慣を尊重する事が出来る。(個別ケア)  
④ 24時間の介護と医療で、暮らしを保障することができる 。
⑤ 固定配置により患者の変化が気付きやすい。 特別なケアに熟練できる。
⑥ 急変や重症者に対応しやすい。
⑦ 院内感染のリスクが低い。
⑧ 認知症の問題行動が減少する。
⑨ 面会者の訪問回数や時間が増加し、家族との関係が深まる。
⑩ 緩和ケアや看取りがスムーズに行える。

などの利点があります。
 当院は病院でありながら、往診と訪問看護とヘルパーの来る自分の部屋のような環境であり、終の住処として最後まで生活を支える医療が提供できていると考えています。当院には個室料という負担金はありません。病院にしか居場所がなく、入院が長期に及ぶ重度の疾病や障害を持つ高齢者ほど個室環境が必要と実感しているからです。
iryouten2015

 親交のある熊谷賴佳先生より著書を頂きました。
 認知症について、一般の方々にわかるように説明されており、特に認知症の予防、進行を防ぐ方法に関しては、実にためになります。
私達も若年性認知症の専門のデイサービスを運営しておりますし、地域の方が元気で暮らし続けられるように、サロン事業で健康教室も行っております。認知症予防に、熊谷式のトレーニングを早速取り入れてみたいと考えております。
ninchishou

 日本美術家連盟より20点もの絵画を寄贈していただきました。すばらしい絵ばかりでしたので、ミニ美術展のように飾らせていただき、そして入院患者さまや外来患者さまの癒しになればと思います。寄贈してくださった画家の皆様、誠にありがとうございました。
kaiga