2018年

 10月11-12日に鹿児島で行われた日本慢性期医療学会に参加しました。シンポジウム4の多死社会を支える意思決定支援~現状と課題~では、田中副院長が座長を務めました。
 日本だけでなく世界でも意思決定プロセスが重要視されております。そのことをアドバンス・ケア・プランニング (ACP) といい、この言葉をよく耳にするようになりました。
 厚生労働省も意思決定のプロセスのガイドラインを作成しており、入院患者さんにおける意思決定支援が必要とされる様になりました。
 当院も常に患者様とご家族との対話を通じて信頼関係を築き、より良いケアにつながるように努力してまいりたいと思います。

【アドバンス・ケア・プランニング(Advance Care Planning :ACP)とは】
 患者さん本人と家族が医療者や介護提供者などと一緒に、現在の病気だけでなく意思決定能力が低下する場合に備えて、あらかじめ終末期を含めた今後の医療や介護について話し合うことや、意思決定が出来なくなったときに備えて、本人に代わって意思決定をする人を決めておくプロセスを意味しています。
nihonmanseiki

 10月6-7日に東京で開催された学会で、副院長が”地域包括ケアにおける介護医療院の役割”について、老健局の真鍋馨氏、慶應義塾大学教授の田中滋氏、介護医療院協議会の本庄内科病院の本庄弘次氏と共に講演しました。
 本年度の医療介護の同時改定にて、新たな施設として暮らしを医療が支える施設として介護医療院が新設されました。
 当院は以前より療養病棟で暮らしを支える医療をコンセプトにしており、”自宅でない在宅とは”、”暮らしの中の医療とは”について講演させていただきました。
全日本病院学会

今年も日本老人医療現場での定期研修として、以前から当院と交流のある喜縁療養病院をはじめとする複数の病院の方々が見学に来られました。
当院の療養病棟の暮らしを支える医療、住まいの機能の大切さに共感してくださり、先進的なモデルとして高く評価してくださっておられます。療養病床の在り方に共感していただけたことを大変嬉しく思います。これから日本だけでなく韓国も少子高齢化が社会問題になってきますので、当院の取り組みが参考になれば幸いです。
韓国来院

シャンソン歌手の関雅子さんによるミニコンサートが行われました。
関さんはNHK福岡文化センターや朝日カルチャーセンターで講師もされております。
ご縁があって、関連施設の天神オアシスクラブで音楽講師をしていただいておりました。音楽は心を明るくしてくれます。
コンサートでは副院長の飛び入りもあり、患者様も参加され、楽しいひと時を過ごすことができました。
シャンソン_関雅子氏