千里リハビリテーション病院は、入院から長ければ半年にもなる環境だからこそ、居心地よく前向きにリハビリを行えるようにと、リゾートホテルのような建物、空間となっています。また、あえてバリアフリーにせず、生活の中に程よい刺激を生み出すようにと機能にも考えられた造りとなっています。
治療への取り組みとしても、患者さんだけが頑張るのではなく、職員が絶対になんとかしてあげたいと考えるリハビリマインドが根底にあり、他所で回復困難と思われた重症者を回復させた実績が多数あります。
患者さんの立場になり寄り添うという、当院の理念と共通した想いを感じながら、改めて私達も患者さんのためにまだ出来ることがあるのではと考えさせられました。
お知らせ
長崎リハビリテーション病院は、回復期リハビリテーションに特化しています。地域の患者様を支えるにはどうするべきかについて、地域リハビリテーションという観念から地域医療のかたちをつくられております。当院も学ぶべき点が多いと考えて視察研修に行ってきました。
病院とは傷病のある患者様に元気になっていただいて元の生活に戻っていただくのが役割です。高齢者が元の生活に戻るためには、リハビリが必要になることが多いです。回復期リハビリテーション病棟は在宅に戻れるように集中的にリハビリを行い、退院後に悪化しないように生活を支えていきます。当院も在宅からの入院が70%ぐらいあり、ほとんどが元の在宅生活に戻られます。医療療養病棟でもリハビリは出来高算定になりますが、十分なリハビリを行うことが可能です。
また、長崎リハビリテーション病院の理事長の栗原正紀先生から著書もいただきました。最後まで経口摂取をあきらめず、患者様に寄り添って尊厳を大事にした医療の理念は当院と通じるところがあり、具体的な取り組みでは学ぶ点が多くありました。同じ地域を支える地域密着型の病院として、長崎リハビリテーション病院の良いところを取り入れて、皆様に質の高い医療を提供できるようにしていきたいと考えております。
当院で使用するコロナワクチンがBA.5対応の2価ワクチンに切り替わりました。
従来の1価ワクチンを上回る効果が期待されています。
高齢者にとっては新型コロナは怖い感染症です。風邪様症状が治っても、体力が低下して、ほかの病気にかかりやすくなります。
特に持病がある方や高齢者には、ワクチンの接種はメリットが大きいと考えております。
当院はワクチン接種を強くお勧めいたします。
もともと個別に行っていた抑制廃止とケアの質を高める会の定例発表会と講演会・セミナーが本年度から福慢恊フォーラムとして同時開催することとなり、2022年10月22日に第一回目となる福慢恊フォーラムが福岡市の九大百年講堂で開催されました。日々の研鑽の成果発表として4題の発表がありました。
当院からは花田理学療法士が”介護医療院における自立支援の取り組み~LIFEを通して考える~”という演題で日々の取り組みを発表しました。
当院の田中圭一院長は福岡県慢性期医療協会副会長を務めておりましたが、福岡県介護医療院協会の設立に際し会長に就任致しました。フォーラムで「介護医療院と福岡県介護医療院協会について」と題して基調講演を行いました。
福岡県介護医療院協会についてと、少子高齢化、社会保障費抑制の流れの中での医療政策の変遷、介護医療院が創設された経緯、介護医療院に求められる役割についての説明でした。日々の仕事に追われる毎日ですが、研鑽を積み重ね、学び、工夫し、改善を繰り返すことは大切です。
このような会に積極的に参加し、業務改善につなげより良い看護介護を目指したいと考えております。